満月の夜に優しい甘噛みを
時間が止まったみたいだった。

唇に当たる温かい凛叶の唇。

・・・ドンッ!

「なにしてんの!?

いきなり・・・」

凛叶から体を離して距離をとった。

「・・・ごめん。

我慢できなかった。」

そういって凛叶が再び近づいてくる。

「・・・もう、やめてよ。」


思わず口から飛び出た言葉。

すると凛叶は驚いたような

どこか悲しげな表情のまま曖來に近づくことをやめた。
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