満月の夜に優しい甘噛みを

甘噛み〜8〜 気づいた気持ち

それから数日後・・・

私は退院した。

凛叶とは会うことはなく、

あの日のことも忘れそうになっていた時、

凛叶も退院するという知らせを聞いた。

退院の準備をしていると、

爽河くんがやってきた。

「退院おめでとう!

曖來ちゃん!」

・・・パァーン!

いきなり鳴り響くクラッカー音にびっくりしながらも

「ありがとう」 といった。

「俺からの退院祝い♡」

そういって爽河くんは私の頬にキスをした。

「・・・ちょっ、いきなり!も、もー!」

「ハハハッ!

かわいいなー曖來ちゃん♡」

(・・・相変わらずだな爽河くんはフフッ)
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