満月の夜に優しい甘噛みを
楽しく会話をしていると青空がやってきた。

「あ!来てくれたの?」

「あたりまえだろ。

ほら、帰ろ。」

「うん!ありがと。」

「あ、あのー・・・

イチャイチャのところ悪いんだけどさー」

「ん?どうしたの?爽河くん。」

言いづらそうに爽河くんが私にだけ聞こえるようにいった。

「凛叶が話したいっていってた。

・・・きてくれる?」

私はキスされた日以来凛叶とは会っていない。

いや、会わないようにしていた。

「・・・ううん。ごめんね。

私まだ完治してないから。

帰りたいな・・・。」

すると爽河くんは怒りもせず、優しく

「・・・わかった。

じゃあね。

気をつけて。」

爽河くんは後ろでほくそ笑む様な不自然な

笑いをしている青空を見逃さなかった。

爽河くんは何かを察したかのように帰っていった。

廊下で言っていた一言に気づかずに・・・。

「あの男は・・・やばいかもしれない。」
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