満月の夜に優しい甘噛みを
青空との帰り道・・・。

「・・・曖來とやっと一緒に寝れるー!」

青空が待ち望んでいたかのように言う。

「えー!?寝ないからねー!」

「・・・だめ。

俺をこんなに待たせたんだから、

お前に拒否権ないよ。」

「・・・んー。わかった!一緒に寝よ。」

「やったーー!曖來大好きー♡」

「・・・わっ!」

青空が嬉しそうに抱きついてくる。

「そ、青空。

ここ外だから・・・。」

「いいの、俺には関係ない。」

そういってキスをしてくる。

長くて、濃いキス。

口の中に舌が入ってきた。

混じり合う唾液。

荒くなる2人の息音。

(青空、めっちゃ積極的・・・。

珍しい。)

1分経っても終わらないキスに

息が苦しくなった私は青空から唇を離した。

「・・・はぁはぁ。

そ、青空。疲れた。」

「もうギブアップかよ。まだはぇーよ。」

「・・・あー。やばい。曖來。」

「ん?」

「・・・我慢出来ない。俺ん家いこ?」

「・・・な、なに?

いきなり。家?」

「・・・うん。」

「う、うん。

いいよ?」

「・・・やった!

よしいこ。」

それから私は青空の家へと向かった。
< 144 / 182 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop