満月の夜に優しい甘噛みを
たくさんの物に感心していると、

カウンターでの用事を終えた青空が来た。

「・・・よし。じゃいこっか。」

「何階なの?」

「最上階だよ。ほら、いこ。」

「さ、最上階!?

す、すごいね。」

そんな会話をしながらエレベーターに乗って最上階へと向かった。

最上階は人の気配がなく落ち着いている雰囲気のところだった。

「・・・ここだよ。」

・・・ガチャッ。

「入って。」

「うん。

お、お邪魔します。」

中には大きいツインベッドに、

2人用のソファ、

いかにもお2人用のお風呂場。

ほとんどの設備が整っている。

「・・・すごいね。」

あとから入ってきた青空は

真っ先にベッドに座り込んだ。

「・・・おいで。

曖來。」

自分が座っている横を叩きながら手招きする。

「・・・うん。」

(すごいロマンチックな部屋だな。)

「曖來・・・。」

青空は目をトロンとさせながら私の名前を呼んだ。

そして優しくキスをした。
< 146 / 182 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop