満月の夜に優しい甘噛みを
入口を渡ってカウンターにいく。

「・・・青空ってやつ来ただろ?」

「個人情報はお教えすることは出来ません。」

「・・・ちっ。

男と女の2人組きただろ。

高校生くらいのやつら。」

「・・・あー。いらっしゃいましたね。」

「合鍵かせ。その部屋の。」

「・・・そういうことはできません。」

「襲われてるんだよ。女の方が。」

「・・・ですが。」

「襲われてるのを知ってほったらかして事件にでもなったらどうする?」

「・・・い、いやそ、それは。」

「だろ?早く貸せよ。

・・・あぁもう。

俺の大切な人なんだ。

頼む。助けたいんだ。」

すると、カウンターの女は小声で

「・・・かしこまりました。

このことはご内密にお願い致しますよ?」

「・・・わかってる。ありがとな。

最上階かよ。」

急いで曖來と青空がいる最上階の部屋へ向かう。

(・・・助けてやるからな。次こそは。

待ってろよ。)

俺は一心不乱に走る足を止めなかった・・・。

全ては曖來を助けるために・・・。
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