満月の夜に優しい甘噛みを
・・・ドンッ!

勢いよく俺はドアを開けた。

そこには裸同然の曖來と笑いながら

曖來を触る青空の姿があった。

曖來は泣いている。

俺の怒りはマックスに達した。

「てめぇ曖來を・・・

最低な奴め。」

「・・・まーた、あんたか。

なに?

俺は所詮こいつの体目当てで付き合ったんだよ。」

「・・・フンッ。

こいつ単純でやりやすかったわ。

思った通り。

のこのこついてきてさ。笑えるよな。」

「・・・青空。」

「・・・お前。」

気づいた時には青空を殴っていた。

「・・・いった。お返しだよ。」

・・・ベシッ。

かなり強めの平手打ちが帰ってきた。

「お前、こんなとこまで曖來奪いに来たのかよ。

お前も所詮、体目当てだろ?

こいついい体してるからなー。」

ムカつくくらいの棒読みに苛立ちを隠せない。
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