満月の夜に優しい甘噛みを
その後目を覚ました凛叶は、私に、

もっと、自分の体を大切にしろと怒られた。

「説教なら聞きません!

私だってそんなつもりなんか・・・」

「そうじゃなくって。

俺はまたお前があんなとこに、

簡単に連れていかれないか心配で・・・。」

凛叶の真剣な顔つき。

「凛叶・・・。」

私の中で解かれたものがわかった気がした。

凛叶のことが好き・・・。

私は気づいた時には凛叶にキスをしていた。

目に映る凛叶の驚くような顔。

・・・でも凛叶はすぐにゆっくりと目を閉じた。

だから、私も目を閉じた。

このまま時間が止まればいいのに・・・。

優しいキスはずっと続いた・・・。
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