満月の夜に優しい甘噛みを
・・・

(曖來起きねー。)

そう思いながら曖來のほっぺをつんつんする。

・・・いいこと考えた。

俺は寝たふりをして曖來が起きるのを待った。

数分後・・・。

ガサガサ・・・。

(・・・お、やっと起きた。)

起きた途端にいきなり謝罪してくる曖來。

・・・いきなり謝罪かよ。

ハハッ。

笑いを堪えながら寝たふりを続ける。

感謝をいっぱい伝えてくる曖來。

(・・・ふーん。

そう思ってんだな。

可愛いやつだな。)

「・・・今度は私が助けるね。

凛叶。」

そういって頭をなでてくる曖來に俺は寝たフリが限界になった。

(・・・あーもうむり。)

寝たふりが限界になった俺は曖來に抱きついた。

驚く曖來の反応を楽しみながらも説教を食らわす。
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