満月の夜に優しい甘噛みを

甘噛み〜9〜 好きだよ

・・・

息が苦しくなって私は凛叶から唇を離す。

「・・・はぁ。つ、つかれた。」

「・・・もうギブアップかよ。」

すると凛叶は意を決したかのように私の顔を見つめる。

「な、なに?」

「・・・え。」

「・・・曖來。

俺お前のことがずっと好きだった。

いっつも笑顔で優しく接してくれる曖來が

世界で一番好きだよ。」

いきなりの凛叶の告白に私は思考回路が

一瞬、停止した。

「・・・ありがとう。

凛叶。」

私の口から自然と出た言葉・・・。

気持ちは凄く嬉しいし、

答えたかった。

でも・・・。
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