満月の夜に優しい甘噛みを
・・・

「そ、爽河くん!?なんで?」

「・・・なんでって。

ここ俺の家だからね!曖來ちゃん!」

「・・・あ!そ、そっか。

ごめん。」

すると爽河くんは

「ラブラブのとこ悪いんだけど・・・。」

そういってポケットから小さな紙を取り出した。

すると凛叶がそれを見て言った。

「・・・爽河。

それって・・・。」

爽河くんに耳元で何か言う凛叶。

爽河くんはにっこりとだけしていた。

「・・・な、なに?」

「・・・い、いや。

なんでもない。」

凛叶がそういった。

少しの沈黙を破るかのように爽河くんが話し出す。

明るい表情から真剣な顔つきに変わっていた。
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