満月の夜に優しい甘噛みを
私は1つだけ電気がついている部屋に向かった。

(・・・ここの部屋鏡ないのかな~?

髪崩れてそうなのに~)

そんなことを思いながらその部屋に立ち寄った。

「・・・電気消さなきゃ。

・・・これ。」

私の目に入ったのはある一枚の写真。

髪が白銀の方が凛叶。

(こっちの人は・・・?

お友達かな?)

2人は仲良く笑って肩を組んで写っていた。


・・・仲良さそうだなぁ。

「・・・なにしてんの?この部屋で」

「いや、何もしてませんっ!」

私はとっさに写真を自分のポケットに入れた。

「ならいいけど・・・。」

「そろそろ行くか。」

「・・・どこに行くの?」

「あ~ちょっとな・・・。

少しまってろ。」

私はどこかに出かけようとする彼の袖を掴んだ。

「・・・ど、どうしたんだよ」

「私ここに1人でいるの?」

「お前を1人置いていくわけないだろ。」

そう言って、彼はツリーハウスの2階に向かった。
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