満月の夜に優しい甘噛みを
「わ、悪い。

もうちょっと早く帰ってれば・・・。

怖かったな。」

優しく頭をポンポンと撫でてくれる。

「・・・ありがとう。」

彼は優しく私の背中をさすってくれた。

「凛叶・・・」

凜叶は驚いたような顔をして、

一瞬だけ頬が赤くなってた気がした。

「このタイミングで名前呼ぶかー?」

「うん。」


「・・・っ、そ、そうか。

もう、今日は寝ろ。な?」

「うん。」


23時30分。

「立てるか?」

「うん。たぶん。」

(あれ・・・立てない。)

「立てないか。そうだよな。」

「おんぶ・・・してやろうか?」

「うん。ありがとう。」

「・・・・・・よっ。っと。」

彼は私を軽々持ち上げて部屋に連れていった。



「よいしょっと。

ふぅ~・・・」
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