満月の夜に優しい甘噛みを
すると、爽河くんが急ぎ気味で私の方に寄ってきた。

「・・・昨日はほんとにごめん。

もうしないようにするから。」

爽河くんは真剣に私の目を見てそう言った


「・・・すぐに許さなくても大丈夫。

お前にあんな事したんだし。な?」

そう凛叶が言った。

でも私は・・・

「・・・いいよ。気にしなくても!大丈夫!」

私はいっつも謝ってくれたら許してしまう性格だから爽河くんも許してしまった。

「・・・ほんとに!?あ、ありがとう!」

「わっ・・・」

「曖來ちゃん大好き~」

そう耳元で囁いて彼は私に抱きついてきた。

「・・・おい。爽河。離れろ。

これから、こいつと100mの距離保て。」

そういって横から入ってきた凛叶が爽河くんの腕を

私から引き離した。


「わ、わかったわかった!

わかったから!」

爽河くんは走ってキッチンに向かった。
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