満月の夜に優しい甘噛みを
「ふぁ~あ・・・眠い~」

私は5限の国語の授業を受けながら美弥俚にそう言った。

5限って眠いよね・・・。

「寝ちゃダメだ!曖來!

眠るんじゃないぞ!曖來!」

「ハハッ!私頑張りまーす!」

「はいそこ!話さな~い!」と先生の声。

「「はーい。」」

私と美弥俚は顔を見合わせて、

笑いながらそう返事した。

数分後・・・

(さっきから睡魔とずっと戦ってきたけどもう限界かも・・・)

「わかった~?みんなここはこうで・・・ここは・・・」

先生が話してるのがだんだん遠くなっていく。

トントン・・・。

(ん~虫~?やだな~)

トントン・・・

(ん~しつこいな~)

「おーい。曖來ってば!」

「ん~なんだ美弥俚か~なに~?」

「寝すぎ。

そろそろバレるってば。

起きないと・・・ダメだぞ~。」

気づけいた頃には、私は机で寝ていた。

黒板を見ると私がさっきノートに書いていた

内容よりずいぶんと進んだ内容が書かれていた。
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