満月の夜に優しい甘噛みを
それから叶翔は元気をなくしていた。

何回か話を凛叶にしてたけど、

凛叶はそこまで真剣に聞かなかった。

そんな時・・・

凛叶は病気で体の弱い親友に

「治療のために血が必要なんだ。助けて・・・」

と言われ、

凛叶はそれを信じて親友に首を噛み付かせ、

血を与えてしまった。

親友を助けるために・・・。

それが、凛叶の辛い日々の始まりだった・・・。

親友の病気は嘘で、本当は

純血の吸血鬼だと知った時にはもう遅かった。

凛叶はもうすでに吸血鬼化していた。

嘘みたいな話だけど本当のこと。
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