満月の夜に優しい甘噛みを
「・・・泣くなよ。」

「・・・ううっ。ごめん。」

「・・・受け入れれる?

こんな俺のこと。人間じゃないし。

血がないといきていけないんだぜ。」

私は少し間をあけて、

「・・・うん。

正直まだ話が全部受け入れられてないけど・・・

私が知ってるのは今の凛叶。

人間じゃなくても・・・

吸血鬼でも・・・

私をどん底から、救ってくれた

凜叶を放ったりしない。

話してくれて・・・

ありがとね。」

私は笑ってそう言った。

「・・・曖來。

お前に話してよかった。

聞いてくれて、ありがと。」

「うん。いいよ。

・・・ど、どうしたの?」

凛叶は私の膝に頭を乗せて・・・

「・・・すぅーすぅーすぅー。」

「・・・え?

・・・え~~~?

寝てるしちょ、ちょっと。起きないと・・・

帰らないと爽河くん心配するよ~。」

「・・・すぅーすぅーすぅー。」

「お~い。起きてってば~。凛叶~」

(気持ちよさそうに寝てるな~。)
< 57 / 182 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop