満月の夜に優しい甘噛みを
・・・

凛叶の過去を知った私はその夜・・・


私になにか出来ることはないかと考えた。

(凛叶のために出来ること・・・

なんでこんな真剣に考えてんだろ)

ブー・・・ブー・・・ブー・・・

その時私の携帯が鳴った。

(誰からだろう・・・非通知だ。)

「・・・もしもし。」

「もしもーし!覚えてる?俺の事!」

聞き覚えがありすぎる声。

「・・・爽河くん?」

私はその名前を呼んでいた。

「あったり~!曖來ちゃん。夜分遅くにごめんね」

「どうしたの?爽河くん。」
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