満月の夜に優しい甘噛みを
第2章

甘噛み~4~ 素の私

目が覚めたのは午前3時だった。

(まだ・・・こんな時間か・・・)

私は爽河くんと話した後

自問自答していた。

(素の自分って・・・どんなだろう?)

あ、ゴミ落ちてる・・・。よいしょ。

ポイ・・・。

(これが素の私・・・。?)

(わ、明日学校めんどくさい~)

(これが素の私・・・。?)

(あ~もう!やだ!寝よ!)



そこから今の時間までよく眠れない。

(はぁ~。

考えすぎ・・・

なんで凛叶のために私こんなに考えてるんだろう)

そんな疑問が頭に浮かんでは消える。

(あ・・・。LINEきてる・・・。凛叶からだ!)

昨日交換したばかりの凜叶からの初ライン。

私はすぐに読んだ。

凛叶)今日は話聴いてくれてありがとう
曖來に話せてよかったよ。
これからも仲良くしてな。
いっつもの曖來のままで・・・な?
03:05

長めの文章にはそう書いてあった。

私は凛叶に噛まれた太ももを見た。

絆創膏貼らなきゃな・・・。

私は救急箱から絆創膏を取り出して貼った・・・。
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