満月の夜に優しい甘噛みを
「え?それって・・・いつの話?」

「昨日だって~あっちかららしいよ~」

キャーキャーいう女の子たちの隣で私は驚きと悲しさだけが募っていた。

「てか!曖來!

あんたあのイケメン2人組とどんな関係なの!?

めっちゃ注目あびてるよ!」

「あー。友達!友達だよ!」

それより

話によると・・・

美弥俚が前付き合っていた彼と復縁したという話だった・・・。

友達が付き合って幸せなのは嬉しい・・・。

ただ・・・

それを知った青空の気持ちは・・・

そう考えた私の足は自然と

青空の方へ向かっていた・・・。

「曖來~?どこ行くの~?」

美弥俚の幸せそうな声を無視して走った。

青空のクラスは確か・・・ここだ。


進学コース。

「青空!

・・・あれ?まだ来てないのか・・・」

「あ~青空?

青空なら朝、屋上に・・・」

(屋上・・・って。まさか。)
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