満月の夜に優しい甘噛みを
「凛叶~。好きだよ~。アハハッ」

「・・・俺も好きだから。」

1人の露出の多い服装の女子が凛叶に抱きついた。

「ぎゅーして。凛叶。」

「・・・はいはい。ぎゅー」

凛叶はその女子を抱きしめた。

・・・。

凛叶は私が見たことのない顔をしていた。

私は泣きそうだった。

唯一信じられた人だったから・・・。

付き合ってる訳じゃないのに、

好きな訳でもないはずなのに・・・

なんだか、

裏切られた感じがしてすごくショックだった。

私はとっさに動いていた。

「・・・人?」

凛叶の声が聞こえた。

(・・・見つかっちゃうかも)

コツ・・・コツ・・・コツ・・・コツ・・・。
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