満月の夜に優しい甘噛みを

「・・・曖來。・・・曖來ってば。」

「・・・ん~。まだ寝るの~。」

「・・・もうしょうがないな。

・・・ガブッ。」

「・・・痛っ!いたーい!うぅー。」

首に思いっきり凛叶が噛み付いた。

「・・・だって。

早く曖來と楽しいこといっぱいしたいの。

だから起きて。」

「・・・楽しいことってなにするの~?」

「起きたら教えてあげる」

「じゃあ起きる~!」

私はわくわくしながら布団をはいだ。

「ねぇ!楽しいことってな・・・」

ちゅっ。

「・・・んっ。」

凛叶は私の唇に優しくキスをした。

「・・・凛叶。いきなりどうしたの」

「・・・おはようのキス。」

「・・・っ。は、恥ずかしいよ~」

「・・・また顔赤いし。

ほんと恥ずかしがり屋さんだね」

「・・・っ。」

言われなくてもわかっている。

けどそれを凛叶に言われたから、

余計恥ずかしかった。

私はすぐにその場を逃げようとした。

「・・・だめ。逃がさない。」

でも凛叶が逃げようと立った私を背中から抱きしめてきた。

そして耳元で

「・・・こんなことで恥ずかしがってちゃキスから先のことできないよ?」

そうつぶやいた。

「・・・凛叶~。

もう恥ずかしいってば~!」

「じゃあこれは?」

そう言って凛叶は私の耳をカプっと噛んだ

「・・・っ。くすぐったい~。」

「・・・ふ~ん。そっか~。これは?」
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