満月の夜に優しい甘噛みを
凛叶は手で耳を触ったり耳を吸ったりしてきた。

「・・・っ。凛叶そこは・・・。」

「・・・そんな顔されたら止まんなくなる。

理性がなくなる前にやめとこ。」

そういって凛叶は私を解放してくれた。

「・・・はぁ。くすぐったかった。」

「・・・それにしては曖來気持ちよさそうな顔してたけど?」

「・・・してないよ~。」

「・・・してたって。ハハッ。」

「してないもんっ~。

そんな恥ずかしいこと言わないでよ~。」

ベシッ・・・

私は凛叶を叩いた。

「・・・いたっ。

そんな怒るなよ。おりゃ。」

ぺチン・・・

凛叶は私のおでこにデコピンした。


でも正直凛叶に触られるのは嫌じゃなかった。

ただ体の力が抜けていくような感じがしただけ。



これが気持ちいいってことなのかな?

「・・・曖來。好きだよ。」

「私も好きだよ。」








ピピピピッ・・・ピピピピッ・・・

「・・・ん~。

・・・夢・・・か。」

そうだよね。

凛叶とは今会うこともないし・・・。

なんで凛叶が私の夢に・・・

しかもなんかラブラブしてたし・・・

確か夢って願望・・・

あぁまた凛叶のことばっかり・・・

忘れよ。

私はそのまま階段を降りて朝食を済ませた。
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