満月の夜に優しい甘噛みを
「・・・そうなの。」

「・・・だから抱きつかれた時はびっくりした。」

「・・・ご、ごめん。」

「いいよ。

もっかい抱きつくか?ハハッ」

「・・・も、もう!青空~」

「お前のそういうすぐ照れるとことか惚れたの」

「・・・青空。」

「曖來と友達やめるわ・・・俺。」

「・・・え?」

「わかんないか。意味。曖來鈍感だもんな。」

「俺の彼女になってずっと隣にいてほしい。」

青空は私の目を見つめながらそういった。

精神的に傷ついていた私はそんな青空に・・・

「・・・うん。

ずっと隣にいるよ!」

そう答えていた。

「・・・よかった~!曖來~」

「わっ。」

青空は私を思いっきり抱きしめた。

私もそんな青空を抱きしめ返した。

心が弱ってる時、

人の優しさにすぐ吸い込まれてしまう。

そう感じた1日の放課後の出来事だった。

「「好き!大好き!」」

2人の言葉は空に響きあった・・・。
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