満月の夜に優しい甘噛みを
その時だった。

人ごみの中で俺は・・・

「・・・曖來?」

曖來を見つけた。

俺はすぐさま走った・・・。

曖來と話したい一心で・・・。


「・・・曖來。曖來!

曖來。あい・・・」

でも俺のその希望は叶わぬことなった。

隣に男がいたからだった。

確か名前は・・・青空。だったはず。

(なんであいつと曖來が・・・?)

しかもこの人ごみの中、楽しそうに

笑いあいながら進んでいる・・・。

もう今更遅いはずなのに。

もう、俺の理性は破壊していた。
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