満月の夜に優しい甘噛みを
「・・・っと。忘れてた。」

「ん?どうしたの?」

青空はカバンの中から何かを探り出した。

「あった。

・・・はい。」

「え?これって・・・」

私の手にはずっと欲しかった

小さなハートのついたネックレスが。

「・・・わぁ~。

ずっと欲しかったやつ・・・」

「記念日だから。

買ってきたの。サプライズ大成功!!

嬉しい・・・?」

「すっごい嬉しい!!

ありがとう!ずっと大事にするね!」

そう言って青空に抱きついた。

「・・・おう!大事にしろよ。

お前への俺の気持ちだからな!

じゃ!おやすみ。」

「うん!おやすみ~」

青空は私の体から離れて帰っていった。

(青空からの気持ちか・・・。)

私はその夜・・・

青空のことばかり考えて・・・

眠りについていた。
< 98 / 182 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop