満月の夜に優しい甘噛みを
・・・

曖來と会ったその夜・・・

俺はむしゃくしゃしていた。

怒りたいのか・・・

泣きたいのか・・・

自分の感情をうまくコントロールできなくなっていた。

俺なんでもっと早く曖來に・・・。

頭に浮かぶのは後悔ばかりだ・・・。

今ごろなよなよしてても無意味なのは解っている。

でも俺は誰を責めるわけでもなく自分を責めた。

自分が起こした事から始まったことだ。

俺が近くにいても曖來を悲しませるだけ。

俺はしばらく曖來に近づかないことにした。

曖來・・・

俺はやっと気づいたんだ・・・

俺はお前が・・・

手が届きそうで届かなかった。








でも、欲しかったんだよ。曖來。
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