Sweet Love

ふてくされた顔でリビングに行くと、すでにお母さんが朝食を作っていた。
このお母さんが、またうるさいのなんのって。


「あら~おはよう!今日から沙彩も高校生ねえ~♪なんだかついこの前幼稚園に入園したばかりじゃなあ~い?時が経つのって早いわよねえ・・。あっ!そういえばわたしがお父さんと知り合ったのも高校生だったわ!あれはたしか・・高二のな・・」

「いってきまーす。」



ここはあえてのスルーで。
あたしは朝食もそこそこに家を出た。



駅まで歩き、電車で高校の最寄り駅へと行く。
そこからまた歩いて5分ほどの場所に、あたしのための華の舞台が存在する。
 
――夢ヶ丘学園 高等部



今日からここで
あたしの生活が始まるんだ・・・。

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