最初で最後の恋。
朝から女と会って、もう何日も寝不足続き。
フラフラと歩いていると前方からルンルンしている女とぶつかった。
どこに目ェ付けてんだ!てめェ!!と怒鳴ろうと目を上げるとそこには
「ごめんなさい、」
と目を伏せる美少女が座っていた。
長く黒い髪は風で綺麗に靡き
その大きな目は吸い込まれそうなほど綺麗に輝き
制服から覗く細い手足はモデル並みと言っても過言ではないほど綺麗だった。
可愛い、
喉の奥から出た声はこちらこそと謝る声だった
友達呼んでるのでと走っていくその姿にぽけ〜っと見惚れていると目の前に学生証が落ちていた。
拾い上げて名前を見てみる
夕空カエデ
俺はこの時人生で初めての恋にどっぷり落ちていた。