最初で最後の恋。
コイの自覚
sideカエデ
何事もなく進む日常は何事もないようででもやはり何処か狂っていた。
それはもう戻ってこない日常が原因なのはわかっている。
「あー、カエデ。お前家まで送って行ってやるよ。乗れ。」
珍しく夕佳が格好良く私を後ろに乗せてくれた。
次左ーなんて言いながら帰っていると途中でビルについた大きいテレビに悟にいが写っていた。
悟にいの演技はまるで本当にその役が生きてるみたいで素人目でも引き込まれる。
私が凝視していると夕佳が視線に気付き同じテレビを見上げた
「今人気だよなーなんだっけ、神代悟だっけ?」
「うん、人気だよね。」
「あれ?お前嫌いなの?」
「ううん、」
好きだよと言おうとしたけど、すの文字で言えなくなった。
落ちるぞーという夕佳に抱きつきマンションへ行く
「ここでいいよ、ありがとう。夕佳。」
そっか、じゃあと言いかけた夕佳が後ろを振り返ってこちらへ来た。
「お前、もしかして…」
「腹減ってんの?相変わらずだなー腹減ると黙るくせ、直した方がいいよぉ〜?」
うんうんと頷く夕佳に分かったまた明日ねと笑うと夕佳も笑顔でまた明日と言って帰って行った。
ガチャリと鍵を開け部屋に入ると悟にいが普通に座っていた。
「おかえり、カエデ。」
柔らかく笑う悟にいは液晶に写っていた人それそのものなのに、なんだドキドキして頬っぺたが真っ赤に染まって行った
「カエデ?どーかしたかァ?」
「ううん、ただいま。悟にい」
私の言葉に満足そうに微笑む悟にいに抱くこの感情の名前は知っている。
私は悟にいに恋をしてしまったんだ。
何事もなく進む日常は何事もないようででもやはり何処か狂っていた。
それはもう戻ってこない日常が原因なのはわかっている。
「あー、カエデ。お前家まで送って行ってやるよ。乗れ。」
珍しく夕佳が格好良く私を後ろに乗せてくれた。
次左ーなんて言いながら帰っていると途中でビルについた大きいテレビに悟にいが写っていた。
悟にいの演技はまるで本当にその役が生きてるみたいで素人目でも引き込まれる。
私が凝視していると夕佳が視線に気付き同じテレビを見上げた
「今人気だよなーなんだっけ、神代悟だっけ?」
「うん、人気だよね。」
「あれ?お前嫌いなの?」
「ううん、」
好きだよと言おうとしたけど、すの文字で言えなくなった。
落ちるぞーという夕佳に抱きつきマンションへ行く
「ここでいいよ、ありがとう。夕佳。」
そっか、じゃあと言いかけた夕佳が後ろを振り返ってこちらへ来た。
「お前、もしかして…」
「腹減ってんの?相変わらずだなー腹減ると黙るくせ、直した方がいいよぉ〜?」
うんうんと頷く夕佳に分かったまた明日ねと笑うと夕佳も笑顔でまた明日と言って帰って行った。
ガチャリと鍵を開け部屋に入ると悟にいが普通に座っていた。
「おかえり、カエデ。」
柔らかく笑う悟にいは液晶に写っていた人それそのものなのに、なんだドキドキして頬っぺたが真っ赤に染まって行った
「カエデ?どーかしたかァ?」
「ううん、ただいま。悟にい」
私の言葉に満足そうに微笑む悟にいに抱くこの感情の名前は知っている。
私は悟にいに恋をしてしまったんだ。