最初で最後の恋。
「やめて下さいってなんだよハニーさんよォ?てめェに拒否権なんざ与えられてねーんだよう?わかるう?」
「チッ、ムカつくなこの野郎…」
この親密なやり取り、きっと芸能界で有名な人なんだ
やっぱり悟にいは私とは格が違うというかなんというか、
そうしてすっかり出るタイミングを失った私はそのまま眠りについていた。
朝起きると悟にいは居らずそのまま私はいつものように学校へ出る
制服を着てスカートを整えて髪を整えて
「よしっ!」
悟にいは気になるけど考えても仕方ないから考えないようにしていた
自分では完璧にできて居たと思っていたけど
「なにボーッとしてんの?」
と紗江に頬っぺたをペチペチされる始末
「カエデー、オハヨー」
「涼一おはよう、」
私の言葉と共に紗江からは笑顔と
「今日も呆れるほど元気ね。」
という棘の付いた優しさの言葉がかけられていた。
「ありがとー紗江ちゃん」
ニマニマ笑う涼一につられていつもクールで冷静な紗江も笑っていた
二人は仲がいいのかしら?はたまた悪いのかしら
それは当人しか知らないけれど
「夕空さん、ちょっと良いかな?」
この時私の運命が密かに動き始めていた