最初で最後の恋。
異常な日常
私の記憶は泣き崩れて悟にいに抱き締められた所で途絶えていた、夢の中で悟にいが私を好きって言ってくれていた。
夢まで悟にいのことを思うなんて、私は悟にいが好きなのだろうかと想いあろうことか顔を赤く染め上げていた。
ぽうと紅くなった頬に手を付けているとガチャリと部屋のドアが開いた。
「あ、悟にい。おはよう、」
「なんだ起きてたのか、オハヨー」
悟にいの顔は朝から変わりなくて人間ならむくみとかあるはずなのに悟にいはむくまないのか
そのまま後を追うようにふかふかのベットからヒョイと起き上がった。
私がリビングへ行くと黒焦げの物体がお皿に乗っていた、ぷすぷすと上がる煙から凄まじい匂いが漂う。
インスタントコーヒー以外はまるで地球外生命体の丸焼きのような姿をしていた。
「こ、これ、悟にいが作ってくれたの?」
「おうよ!今迄で一番上出来だぜ…俺って天才。」
悟にいが何もかもできるわけないことを再確認した。
それから朝食の準備を開始し出来上がってから二人ならんで食事をとった。