あなたにspark joy
取り引き先はK鋼材株式会社だ。
営業部長の石川さんに頼めば、かなり無理な工程だけど、切り出しから焼き入れまでを三日でやってもらえるはず。
「金田さん、私に考えがあります。今からK鋼材株式会社の石川さんに電話しますから、割れたイレコと同じサイズの物を差し替えてつかってください。製作課には後で混乱しないよう、差し替えの事実をしっかり伝えてくださいね。それからすぐに放電加工をして、翌朝にはK鋼材株式会社に届けて。すぐに焼き入れをすませてもらいます」
私が早口でそう言うと、金田さんは驚いて言葉を返した。
『だけど真優ちゃん、そんなのK鋼材がやってくれる?!』
「やってもらいます。絶対に。金田さん、後でもう一度連絡しますから放電加工機を確保しておいてください」
『わ、わかった!あのプログラムはまだ消去してないから、すぐ段取り出来るよ』
あの上山さんの事だ。自分のミスを誰よりも強く責めている事だろう。
「じゃあ、私は今から石川さんに連絡とります」
私は電話を切ると、呆気に取られている佐伯さんに言った。
「すみません、佐伯さん。源川コーポレーションの仲間が困っているので一本電話をさせてください!」
私はそう言って佐伯さんに頭を下げると設計課のオフィスを飛び出した。
営業部長の石川さんに頼めば、かなり無理な工程だけど、切り出しから焼き入れまでを三日でやってもらえるはず。
「金田さん、私に考えがあります。今からK鋼材株式会社の石川さんに電話しますから、割れたイレコと同じサイズの物を差し替えてつかってください。製作課には後で混乱しないよう、差し替えの事実をしっかり伝えてくださいね。それからすぐに放電加工をして、翌朝にはK鋼材株式会社に届けて。すぐに焼き入れをすませてもらいます」
私が早口でそう言うと、金田さんは驚いて言葉を返した。
『だけど真優ちゃん、そんなのK鋼材がやってくれる?!』
「やってもらいます。絶対に。金田さん、後でもう一度連絡しますから放電加工機を確保しておいてください」
『わ、わかった!あのプログラムはまだ消去してないから、すぐ段取り出来るよ』
あの上山さんの事だ。自分のミスを誰よりも強く責めている事だろう。
「じゃあ、私は今から石川さんに連絡とります」
私は電話を切ると、呆気に取られている佐伯さんに言った。
「すみません、佐伯さん。源川コーポレーションの仲間が困っているので一本電話をさせてください!」
私はそう言って佐伯さんに頭を下げると設計課のオフィスを飛び出した。