あなたにspark joy
俺がキスした理由
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俺が園田真優を初めて見たのは、親友の秋彦の会社……源川コーポレーションでだった。
彼女は覚えていないだろうが、今思えば俺はあの時から彼女の存在を気にしていたのだと思う。
外見は今時の女の子らしかった。
明るく染めた艶のある巻き髪に、薄すぎず濃すぎないメイク。
制服であるタイトスカートからのぞく脚はスラリとしていたが、細すぎず健康的だった。
中でも一番目を引いたのは、彼女の笑顔だった。
源川コーポレーションは本社だけで社員が数百人以上いる。
女子社員も多い。
そんな中で、なぜか色んな課の社員が彼女に声をかけながら通りすぎて行き、その度に彼女は輝くような笑顔を向けていた。
いや、社員だけじゃない。取引会社の営業はもとより、インゴットの運送業者、バイク便の青年までが、園田真優に一声かけたり手をあげて挨拶をするのだ。
何度か園田真優を見かけたが、彼女と接点の全くない俺は、離れた距離ですれ違うだけで、眼が合うことすらなかった。
俺が園田真優を初めて見たのは、親友の秋彦の会社……源川コーポレーションでだった。
彼女は覚えていないだろうが、今思えば俺はあの時から彼女の存在を気にしていたのだと思う。
外見は今時の女の子らしかった。
明るく染めた艶のある巻き髪に、薄すぎず濃すぎないメイク。
制服であるタイトスカートからのぞく脚はスラリとしていたが、細すぎず健康的だった。
中でも一番目を引いたのは、彼女の笑顔だった。
源川コーポレーションは本社だけで社員が数百人以上いる。
女子社員も多い。
そんな中で、なぜか色んな課の社員が彼女に声をかけながら通りすぎて行き、その度に彼女は輝くような笑顔を向けていた。
いや、社員だけじゃない。取引会社の営業はもとより、インゴットの運送業者、バイク便の青年までが、園田真優に一声かけたり手をあげて挨拶をするのだ。
何度か園田真優を見かけたが、彼女と接点の全くない俺は、離れた距離ですれ違うだけで、眼が合うことすらなかった。