あなたにspark joy
付き合い始めの頃は、好きになるかもとか、好きになろうとか思ったし努力もしたつもりだった。
けれどしばらくすると相手の打算や嫉妬ばかりが目につき、俺から別れを切り出すのがお決まりのパターンだった。
『私に悪いところがあれば直すから』
『ごめん。君が悪いんじゃないんだ』
最終的にはいつも同じ会話。
結局俺は……相手を傷つけるだけだった。
「罪な男だよな、ケーニィは。仕事のデキるモデル系イケメンの中身は、とんだ恋愛初心者で」
仲のいい従弟の高広は、会う度に俺の恋愛事情に首を突っ込み、ダメ出しをする。
「お前だって別れたばっかだろ」
「俺の場合は忙しすぎてすれ違い。ケーニィとはちょっと違うんだよ」
**
高広の自然消滅の相手が園田真優だと判った時は、今までに経験したことのない気持ちが込み上げた。
別れた事実に安堵する反面、この再会で再び交際がスタートするのではないかという不安。
けれどしばらくすると相手の打算や嫉妬ばかりが目につき、俺から別れを切り出すのがお決まりのパターンだった。
『私に悪いところがあれば直すから』
『ごめん。君が悪いんじゃないんだ』
最終的にはいつも同じ会話。
結局俺は……相手を傷つけるだけだった。
「罪な男だよな、ケーニィは。仕事のデキるモデル系イケメンの中身は、とんだ恋愛初心者で」
仲のいい従弟の高広は、会う度に俺の恋愛事情に首を突っ込み、ダメ出しをする。
「お前だって別れたばっかだろ」
「俺の場合は忙しすぎてすれ違い。ケーニィとはちょっと違うんだよ」
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高広の自然消滅の相手が園田真優だと判った時は、今までに経験したことのない気持ちが込み上げた。
別れた事実に安堵する反面、この再会で再び交際がスタートするのではないかという不安。