あなたにspark joy
それから、唇がゆっくりと動いた。
「ヤバい。嬉しい……スゲー嬉しい、俺」
その時、パステルカラーの水が勢い良く夜空に向かって噴き上がった。
明るい街灯と、キラキラ跳ねる、甘い色の水しぶき。
弾けるようなそれは、私の全身に染み渡るように伝染する。
「真優ちゃん」
篠宮さんが優しく私を呼んだ。
「はい」
ふわりと篠宮さんに包まれて、私は今、極上の幸せの中だ。
「大切にするよ。だから俺と付き合ってください」
真っ直ぐな篠宮さんの眼差しに、また涙が出そうになる。
「……はい」
「やったあ!」
ああ、最初のあの、胸で弾けたような感覚は、きっとあなただから。
この堪らない気持ちは、きっと恋の相手があなただから。
嬉しくて嬉しくて、私は篠宮さんを見上げると、にっこりと笑った。
「じゃあもう、吹っ飛んだハイヒール返そうかな」
「……あのハイヒール、一番のお気に入りなんです」
そう言った私を見て、篠宮さんはクスリと笑った。
ライトアップはいつのまにか終わり、いつもの噴水に戻っていたのに、私達は暫くの間、手を繋いでそれを見ていた。
「ヤバい。嬉しい……スゲー嬉しい、俺」
その時、パステルカラーの水が勢い良く夜空に向かって噴き上がった。
明るい街灯と、キラキラ跳ねる、甘い色の水しぶき。
弾けるようなそれは、私の全身に染み渡るように伝染する。
「真優ちゃん」
篠宮さんが優しく私を呼んだ。
「はい」
ふわりと篠宮さんに包まれて、私は今、極上の幸せの中だ。
「大切にするよ。だから俺と付き合ってください」
真っ直ぐな篠宮さんの眼差しに、また涙が出そうになる。
「……はい」
「やったあ!」
ああ、最初のあの、胸で弾けたような感覚は、きっとあなただから。
この堪らない気持ちは、きっと恋の相手があなただから。
嬉しくて嬉しくて、私は篠宮さんを見上げると、にっこりと笑った。
「じゃあもう、吹っ飛んだハイヒール返そうかな」
「……あのハイヒール、一番のお気に入りなんです」
そう言った私を見て、篠宮さんはクスリと笑った。
ライトアップはいつのまにか終わり、いつもの噴水に戻っていたのに、私達は暫くの間、手を繋いでそれを見ていた。