あなたにspark joy
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翌日。

「あり得なくない?!もう、ホントに時間の無駄だった!しかも、頭痛いし悪寒がする!」

会社の向かい側にある丼専門店で、同期で総務課の南ちゃんに毒ついた私は、グラスの水をイッキ飲みして息をついた。

「けど、カッコ良かったんでしょ?ならいーじゃん。しかもあんた、頭痛いわりにカツ丼大盛り食ってるし」

「よくないよ。女性にあんな事言うなんて、最悪じゃん。カツ丼大盛りは、引き始めの風邪を撃退するため」

私の膨れっ面を横目で見たのか、南ちゃんが少し溜め息をついた。

「まあ、そのイケメンもアクシデントで飲み会に遅れたんでしょ?着替える暇を惜しんで駆けつけたと思えばいーじゃん」

大事そうに湯呑みを口に運ぶ南ちゃんに、私は大袈裟な咳払いをした。

「そうだとしても、私をヤな女扱いしたのが許せない」

「で、噴水に突き落としたんだ」

「あーゆー男は噴水に落としてもいいんです」

「で、キスしたんだ」
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