あなたにspark joy
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「大体、私は生産技術課ですよっ?!何で生産管理課と設計課の事務仕事しなきゃなんないんですかっ?!」
私はお隣の生産管理課の先輩である妹尾さんに毒ついて、モスコミュールをあおった。
場所は駅前の地下にあるとあるショットバー。
「まあまあ……あれよ、三課に事務員が一人ずつだと仕事が足りないし、逆に一人だと絶対人員が足りないじゃない?だから、ふたりで三課を受け持つっていうね」
妹尾さんは血走った私の眼が怖いのか、凍りついた笑顔で私を慰めた。
「まあまあ、真優ちゃん、そんな四谷怪談みたいな顔しないでさ」
……四谷怪談みたいな顔……?どういう意味?!
「とにかくっ!兼任させるなら壁ぶち破って三課を完全にワンフロアにしてもらいたいです。わざわざオフィスを出て、廊下歩いてドア開けてまたオフィスに入るってのが面倒で仕方ない」
……無理なのはわかってるけどさ。
だって、パーテーションじゃなく、普通の部屋だし。
「無理じゃないよ」
……は?
急に背後から男性の声がして、私と妹尾さんはビクッと肩を震わせた。
「大体、私は生産技術課ですよっ?!何で生産管理課と設計課の事務仕事しなきゃなんないんですかっ?!」
私はお隣の生産管理課の先輩である妹尾さんに毒ついて、モスコミュールをあおった。
場所は駅前の地下にあるとあるショットバー。
「まあまあ……あれよ、三課に事務員が一人ずつだと仕事が足りないし、逆に一人だと絶対人員が足りないじゃない?だから、ふたりで三課を受け持つっていうね」
妹尾さんは血走った私の眼が怖いのか、凍りついた笑顔で私を慰めた。
「まあまあ、真優ちゃん、そんな四谷怪談みたいな顔しないでさ」
……四谷怪談みたいな顔……?どういう意味?!
「とにかくっ!兼任させるなら壁ぶち破って三課を完全にワンフロアにしてもらいたいです。わざわざオフィスを出て、廊下歩いてドア開けてまたオフィスに入るってのが面倒で仕方ない」
……無理なのはわかってるけどさ。
だって、パーテーションじゃなく、普通の部屋だし。
「無理じゃないよ」
……は?
急に背後から男性の声がして、私と妹尾さんはビクッと肩を震わせた。