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源川コーポレーションの若社長、源川秋彦が、婚約者!
信じられない。
源川秋彦と言えば一年前に先代の社長が会長に就任すると共に社長を引き継いだ長身のイケメンで、わが社の中でもファンが多い。
一体いつの間に、妹尾さんと……。
確かに、妹尾さんは私に『近々、真優ちゃんに話があるの』なんて言っていたけど、まさかこの事……?
「あの、妹尾さん……」
「ま、真優ちゃん、瞳孔が開ききってる……」
そんな私達の後ろで、婚約者で秋彦で社長でもある彼が笑いながらこう言った。
「ここじゃなんだからさ、二人ともこっちきなよ。奥のVIPルーム。一緒に飲もうよ」
嘘でしょ、嫌だ。
「い、いえ、私は結構です。帰ります」
だって、妹尾さんとは仲良くさせてもらってるけど社長なんて、月二の朝礼時にはるか彼方で挨拶している姿しか見たことないし、社内でも見掛けたためしがない。
従って話した事もないし、何と言っても気まずいのが凄く嫌だ。
これ以上引き留められる前に帰らないと。
「妹尾さん、私今日はもう帰ります。今日はおごらせてください。じゃあ、また週明け……」
私は言うや否や、脚の長いスツールから慌てて立ち上がるとバッグを肩に掛けた。
信じられない。
源川秋彦と言えば一年前に先代の社長が会長に就任すると共に社長を引き継いだ長身のイケメンで、わが社の中でもファンが多い。
一体いつの間に、妹尾さんと……。
確かに、妹尾さんは私に『近々、真優ちゃんに話があるの』なんて言っていたけど、まさかこの事……?
「あの、妹尾さん……」
「ま、真優ちゃん、瞳孔が開ききってる……」
そんな私達の後ろで、婚約者で秋彦で社長でもある彼が笑いながらこう言った。
「ここじゃなんだからさ、二人ともこっちきなよ。奥のVIPルーム。一緒に飲もうよ」
嘘でしょ、嫌だ。
「い、いえ、私は結構です。帰ります」
だって、妹尾さんとは仲良くさせてもらってるけど社長なんて、月二の朝礼時にはるか彼方で挨拶している姿しか見たことないし、社内でも見掛けたためしがない。
従って話した事もないし、何と言っても気まずいのが凄く嫌だ。
これ以上引き留められる前に帰らないと。
「妹尾さん、私今日はもう帰ります。今日はおごらせてください。じゃあ、また週明け……」
私は言うや否や、脚の長いスツールから慌てて立ち上がるとバッグを肩に掛けた。