あなたにspark joy
ほらきた!

「ち、違う、これには理由が……って、高広、あんたの名字、本城だよね?!」

高広は、疑いの眼差しを向けたまま、私の質問に答えた。

「兄貴っつっても、ケーニィはイトコだよ。それよりさ、お前、なんでケーニィといるわけ?しかもその服……」

「いやだから、理由が」

「理由って?」

「そ……れは……」

そこでようやく篠宮さんが、口を開いた。

「高広、真優ちゃんと知り合い?」

一瞬、高広が僅かに眉を寄せた。

それから事も無げに篠宮さんに視線を合わせて返事を返した。

「俺の彼女」

「ちょっと、高広っ」

「間違ってねーだろ。はっきり別れてないし」

高広は私を真正面から見据えた。

それは……そうだけど……。

その射るような瞳にグッと言葉が詰まる。

なに、この沈黙。
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