あなたにspark joy
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「ん、美味い!」

「……そ?てゆーかさ、なんで私が高広のコンビニ弁当なの」

私が口を尖らせてそう言うと、高広は私が食べる予定だった肉じゃがをゴクンと飲み込んでニッコリと笑った。

「だって、お前の手料理食ってみたかったもん。ご飯お代わり」

もーっ!

「このキュウリの漬け物も、手作り?」

手作りって……浅漬けの元に漬けただけなんだけども。

「そうだよ」

すると高広は私を見て唇を引き結んだ。

「なに?」

私が首をかしげると、彼は小さく咳払いして眼をそらした。

「いや、別に……なんかいいな、お前」

え。

そんな、キュウリの漬け物ごときで誉めてもらえるなんて。

「やだなー、肉じゃがは昨日の残りだし、キュウリはビールのアテだよ?カロリー低くて美味しいし、簡単だしさ」

私がそう言いながらお茶碗を高弘に手渡すと、彼は真っ直ぐに私を見て気恥ずかしそうに言った。
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