あなたにspark joy
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『慶太が好きだって顔に書いてある』
 
本当に書いてあるのだろうか。

いや、実際の話じゃなくて本当にそう見えるのだろうか。

それとも佐伯さんはまだ篠宮さんに未練があって、なにか勘違いをしているだけなんじゃないだろうか。

書類をコピーしながら考えてみたけれど、佐伯さんの私に対する態度は最初から冷たくて疑問ばかりが浮かぶ。

……ダメだ、分からない。

私は篠宮さんに対する感情の追求を諦めてデスクに戻ると、マーカーを取り出してコピーし終わった書類に視線を落とした。

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残業を終えてデザインタフを出たところで携帯が鳴った。

南ちゃんだ。

私は南ちゃんに、今日自分の身に振りかかった出来事を手短に話した。

『なんだそれ!感じ悪いブスだな!』

「いやいや南ちゃん、佐伯さんめちゃくちゃ美人だし」

勝手にブスと仮定して言い放つところが南ちゃんらしくて、私は思わず笑ってしまった。
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