無口な私の復讐劇
七月十一日、火曜日。
晴天、最高気温二十九度。
カラットした暑さ。
今日お前ら、四人をを殺す。
暑さが増す。
私の高校の夏制服は涼しい。
スカートは膝上、カッターシャツ。
冬みたいに真っ赤なリボンを付けなくて済む。
今日はそのかわりにお前らの首元を真っ赤にしてやる。
学校に着き、いつも通り準備をする。
七限目は体育。
その時にお前らを殺す。
証拠もなく、証人もなく、完全犯罪をね。
まず沼田佳子体育館倉庫へを呼び出す。
入口付近にあいつの嫌いな虫のオモチャを大量に置いておく。
虫嫌いのあいつなら薄暗い体育館倉庫の中でも本物だと思うだろう。
そして堤華恵、小林由奈、藤川ルイに助けを求めてもらう。
ケータイをポケットの中に入れておくからそれで連絡しれもらおう。
そして…。
ここから先は創造したらにやけてたまらないから本番の一発勝負にしよう。
「山田、ちょっとこいや」
また北条則江。
今日は一人で来た。
どうせまた、あれだろうけど。
「金出せや」
やっぱり。