無口な私の復讐劇


昼休み。

やはりあの四人は予想を裏切らない。

ため池前のベンチに行くのだ。

ため池前のベンチは校舎のどこからも見れない。

殺すのには最適な場所と言っていいくらいに。

先に行ってあいつらにバレては駄目だから尾行して行くことにした。

フフフフフ、傘をさしながら行くから私の姿は見えないでしょ。

私は濡れていることがバレたら疑いの目が私に向くからカッパを着た。

そしてあいつらはため池前のベンチに座り、弁当を食べ始めた。

キャッキャと声が聞こえる。

「うちちょっとトイレ行くね」

「ミイも行くっ!」

田口好花と石川ミイナがベンチの少し裏にあるトイレに向かった。

チャンス。

あのトイレは一歩踏み外したらため池に落ちる。

しかも落ちる場所はかなり深い。

フフフフフフフ。

トイレの建物の陰で待つ。

「ミイナ、外で待ってるよ~」

「はーいっ!」

田口好花が出てきた。

ウフフフフフフフフ。

―――ドンッ……!!!!!

「えっ………?」

――――――ボチャーーーン

やっぱり、お前は叫ばないと思った。

そして石川ミイナが出てきた。

「この~?この、どこ~?」
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