無口な私の復讐劇
「こ、このとミイナはどこ行ったの…!?」
「え?あぁ、あの二人ならここから落ちて死んだ」
二人とも驚いた表情をする。
そしてその後に涙目になる。
ウフフフフ、そう。
いいよ。
いい顔。
その顔、大好きだな。
「わ、私達も殺すってことね…」
「えぇ!?やだ!陽音、死にたくない!」
「は?何言ってんの。私が窓から突き落とされた時、『死にたくない!助けて!』って言ったよね?
なのに助けてくれなかった。フフフ、だからお前らも殺す」
加藤陽音は幼稚園児並に叫び泣いてうるさい。
もしかしたら誰かが来るかもしれないじゃない。
「うるさい、もう殺すよ?」
そう言うと少し泣き止んだ。
渡辺柊奈は死を覚悟したような顔だ。
つまんないな…。
「私は…死んで償う。だからはっちゃんだけは助けてあげて…」
はぁ…。
その諦めた顔、嫌い。
「じゃあ撮影始めるね、スタート!」
「ちょ、何始めるのぉ!?」
「だから言ったじゃん、私がされたように殺すって。だから今から撮影してSNSにアップするの。
私がやったってことがバレそうなところは編集カットするけどね。
さぁ何から始めよっかな~?」
たっぷり痛めつけてやる。