無口な私の復讐劇

「わ、私になにか用…?」

「お前に用なんかあるわけ。ただ見かけたから懐かしいなと思ってよ…ってか…。
お前その喋り方ウケるからまじやめてくれって!」

お腹を抱えて笑っている。

お前のせいでこうなったんだよ…わからないのかよ。

それを今はうまく利用できているんだけど。

ん…?

利用……?

利用か…。

フフフ、いいこと思いついちゃった。

「ね、ねぇ、今日可愛い子を三人紹介するから…あ、あそこのホテルの前に、い、居て」

「え、まじ?お前気きくじゃん。じゃあ十時にここな」

「こ、これ…。あの子達、ク、クスリやってるの。
飲み物に混ぜて飲まして…みて。それ飲ませたらすぐに…股開いてくれるから」

「あ~そのクスリなら俺も聞いたことあるけど…
お前まじでサンキューな!じゃあ」

スキップするかの勢いで帰っていった。

ウフフ、馬鹿じゃないっ!

笑いをこらえきれず、吹きそうだったじゃない。

あのクスリは睡眠薬に毒を混ぜたもの。

今ではネットじゃそんな物簡単に手に入る。

昔より、はるかに。

そして怜依にも死んでもらおうかな。

『笑優のせいであの三人が死んだんだ!』なんて言われたら困るし。


あ、浴衣姿の人。

そろそろ祭りが始まる。
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