無口な私の復讐劇


家に着いて、九時にアラームをセットしてすぐに眠った。

四時間程だけど随分よく眠れた。

今から祭り会場に行かないと。

多分、祭りには先生が沢山見回りに行っているだろう。

歩いてだから少し時間はかかってしまう。

それでも殺せるのだから本当に楽しみで楽しみで…。

「…ウフフフフフッ」

月の光が漏れる夜、コンデションは最高だ。


祭り会場に着くと、やはり人が多い。

早く探さないと。

数分探すと見つかった。

男に囲まれてたからすぐに見つかった。

あの化粧の裏にはどれだけひどい顔か。


十時まで残り十五分。

「杏里ぃ~、純恋ぇ~、トイレ行こぉ?」

「純恋も行きた~い!」

今がチャンスだ。

千歳杏里は外で待っているらしい。

三人の個人情報なんて当たり前に持っている。

千歳杏里のケータイをハッキングすれば…。

完了、送信っと。

千歳杏里のケータイの着信音が鳴った。

それと同時に赤松仁愛が出てきた。

「えっ杏里ぃ、イイナ!行きたい!!」

「私も、お金高いし行く!」

やっぱり金の問題か。

良かった、高額にしておいて。

佐藤純恋と合流し、三人はあのホテルへ向かった。

そして私は、怜依に〈クスリを飲ませたら連絡よろしく〉とメッセージを送って三人を追跡した。
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