無口な私の復讐劇
七月十五日、土曜日。
晴れ、最高気温二十七度。
文句なしの快晴だ。
昨日に続き、いい天気だ。
今日は土曜活用。
台風で休校の日があったため、それの補習。
ちなみに明日もある。
私は朝イチに学校に来た。
かなり遅く寝たが、それを感じさせないほどに。
なぜなら…。
「今日は皆に残念で悲しい知らせがある」
残念で悲しい知らせ…。
校長が淡々と語った。
そんなの決まってるじゃん。
「昨日の夜に赤松仁奈、千歳杏里、佐藤純恋の遺体が祭り会場の近くのホテルで見つかった。
そして言っていなかったが、実は担任の笠原由美子先生も自宅で首を吊って死んでいた」
上田キリナは声にならない悲鳴を上げ、泣いている。
かなり笠原由美子のことを気に入ってたからね。
でも、本当にこの学校はおかしい。
つくづく思うよ。
だって、この教室にいるのは私と一軍の五人、そして矢田月音と私の七人。
なのに普通に授業はあるし、学級閉鎖にもならない。
ここの先生はおかしいだろう。
私にとってはかなり好都合なのだが。
「笠原先生も精神的に参ってたんだろう。
皆も、不安だったりしたら保健室の先生、親、私でも誰でもいい。相談しなさい。誰かに頼ることが大事だぞ」
そんなこと一つも思ってないくせに。