無口な私の復讐劇
一限目が始まった。
私の大の得意な歴史。
期末テストの点数も学年一だった。
しかも今は第一次世界大戦~第二次世界大戦のところだ。
ここの辺りは本当に得意だ。
だって…。
人がどんどん死んでくんだもん。
面白くてたまらない。
たまに先生が動画を見せてくれるけど、かなり興奮する。
さーって、今日はどうやって殺そう。
「第一次世界大戦では新兵器の開発。
毒ガスや火炎放射器などが…。
第二次世界大戦では特攻隊が…。」
いつ聞いても面白い。
あ、そうだ…!!
フフフ、いいこと思いついた。
今日は確か、七限目に調理実習があった。
それには先生は立っているだけのものだ。
フフフ、その時決行だ。
私ってば、ニヤニヤしてるかも。
七限目が始まった。
技術・家庭科室だけは別棟にあるから移動しなければならない。
しかも、去年に新しく改築したのは毎日使う北棟だけで技術・家庭科室や美術室は古いまんまだ。
おかげでガスコンロだな…!
「おい山田、準備頼む」
北条則江だ。
私は小さくコクリと頷くと早速準備に向かった。