無口な私の復讐劇


一限目が始まった。

私の大の得意な歴史。

期末テストの点数も学年一だった。

しかも今は第一次世界大戦~第二次世界大戦のところだ。

ここの辺りは本当に得意だ。

だって…。

人がどんどん死んでくんだもん。

面白くてたまらない。

たまに先生が動画を見せてくれるけど、かなり興奮する。


さーって、今日はどうやって殺そう。

「第一次世界大戦では新兵器の開発。
毒ガスや火炎放射器などが…。

第二次世界大戦では特攻隊が…。」

いつ聞いても面白い。

あ、そうだ…!!

フフフ、いいこと思いついた。

今日は確か、七限目に調理実習があった。

それには先生は立っているだけのものだ。

フフフ、その時決行だ。

私ってば、ニヤニヤしてるかも。


七限目が始まった。

技術・家庭科室だけは別棟にあるから移動しなければならない。

しかも、去年に新しく改築したのは毎日使う北棟だけで技術・家庭科室や美術室は古いまんまだ。

おかげでガスコンロだな…!

「おい山田、準備頼む」

北条則江だ。

私は小さくコクリと頷くと早速準備に向かった。
< 48 / 74 >

この作品をシェア

pagetop