無口な私の復讐劇
それが見事に当たったみたい。
地獄の毎日が始まったのだ…。
毎日のいじめ。
矢田亜美咲を中心としたいじめ。
ターゲットは私。
「山田さん、なんで喋らないの?」
「亜美咲にかまってもらえて嬉しいんじゃない?」
矢田亜美咲は、私からしても恐ろしい。
何をするにしても笑顔、笑顔、笑顔。
その笑顔の先には何があるのやら。
「いい加減にしろ!来いや!」
ボサボサの髪の毛を北条則江が掴み、トイレまで連れていかれる。
毎日の日課。
そして床を舐めらさせる、モップで顔を洗われる、便器の中の水を飲む。
気分は最悪。
ゲロがでそうなくらいに。
いや、だしている。
矢田亜美咲達にかけてやりたいくらいだ。
「山田さん、私達あなたのことが目障りでしょうがないの。そろそろ、退学でもしてくれないかな?」
まただ。
またこの笑顔で話しかけてくる。
そんなに退学して欲しいのなら、矢田亜美咲の金の力で退学させればいいのに。
私は辞めない。
絶対に辞めないから。
そして喋らない。
辞めたり、喋ったら私の負けだ。
何を言われても絶対に喋らない。
「おい山田、なんで喋らねぇんだよ!」
垣内詩織が私のお腹に蹴りを入れてきた。
血を吐く。
今日のはなんだか特別痛く感じる。